砂漠化とその対策(前編)

アフリカでも貧困の厳しい地域の事を”サブサハラアフリカ”、と呼びます。所謂サハラ砂漠以南のアフリカです。この名前にも象徴される、そうです、サハラ砂漠。これについて今回は書こうと思います。
サハラ砂漠といえば、南北2000km弱、東西6000km弱1に亘る世界最大の砂漠で、アフリカ全土の1/3を占めるに至っています。
このサハラ砂漠に位置する、乾燥の厳しい地域一帯を「サヘル地域」と呼びます。サヘル地域では、農業ができません。サヘル地域では、水は、広大な砂漠にポツン、ポツンと点在する井戸水に依存しています。その水を、生活用水や、飲み水に使うのだそうです。「アフリカの水を飲んだ者はアフリカに還る」なんて言葉もありますが、とんでもないです。日本人がアフリカの水を飲んだら、アフリカで土に還ってしまいます。これは大袈裟ですが、「それで現地の人々は大丈夫なのだろうか?」大丈夫なはずはありません。平均寿命がそれを物語っています。

棒グラフを観て分かるとおり、サヘル地方の平均寿命は、イラク北朝鮮の値さえ下回っているのです。
この様に、人々の生活を破壊する砂漠化が毎年15,000k㎡の割合で進んでいるのです。これは、1年間で日本の四国1つ分に匹敵する面積が失われているという計算になります。
砂漠化は、人々の生活を圧迫し、未来の発展をも阻害します。これに対する現在の対策・プロジェクトについて、次回書いていく予定です。